このところ3日間雨模様の野鳥の森ですが、そんな雨空の下では植物たちが元気で
生き生きとします。
ことりはうす周辺では今年もネジバナ、オカトラノオ、ノリウツギが花を付けました。
ネジバナ。前庭の芝生は草刈をしないといけないのでかわいそうなことになって
しまいますが、アスファルトの隙間を見つけては花を咲かせる逞しさを覗かせて
います。
オカトラノオ。
かわいい虎の尾ですね。名前通り丘陵に多い植物です。
サクラソウ科なので、雄しべと花びらが対になっています。
ノリウツギ。
ユキノシタ科のアジサイの仲間の植物です。
枝を水に浸すと内皮からぬめりのある粘液を出し、これを和紙を漉くときの糊
として使ったのでこの名前になりました。
ウツギとは幹や枝が空洞の「空木」に付くことが多いですが、この樹は空洞でない
部分は材が均質でかたく、かんじきの爪などにも使われたそうです。
北海道(一部東北でも?)ではこの樹を「サビタ」と呼ぶそうですが、少し寂しげな名前が
印象に残ります。
くれぐれも「錆びたナイフ」のほうは連想しないでくださいね。でも根からは
「サビタパイプ」という良質のパイプが作られたそうですよ。