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トビのヒナが巣立ちました。

野鳥の森に営巣していたトビのヒナが、今年も無事に巣立ちました。
5月頭に孵化したほわほわの白い綿羽のヒナ(今年は1羽でした)も6月には茶色い幼鳥の羽がそろい始め、トビらしい顔つきになってきました。警戒するとさっと身を伏せますが、すぐに飽きて少し翼をばたつかせたり、あくびをしていました。
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↑ 6月9日のヒナの様子。翼と背中の羽はしっかりしていますが、下面はまだ白い綿羽。

b0189727_14344949.jpg←18日には巣の外に伸びた太い枝に留っていて(枝渡り)、巣立ちが近いことが分かりました。
21日には巣の近くに姿は確認されなかったと報告を受けたので、19~21日の間に巣立ちしたと思われます。
ところが23日に巣を訪れてみると、休憩に戻ってきたのか巣の上で身を伏せてこちらを警戒していました。親鳥も1羽、上空を旋回していました。
巣のある木に近づいて行くと、フワリと巣から飛び出していきました。
巣立ち後も40~50日は親に餌をもらいながら、一人前になる学習をしていきます。
by kotorihouse | 2009-06-23 13:41 | 鳥類 | Comments(0)

親子で草木染め

b0189727_12363622.jpg永野小学校4年生と草木染めを行いました。親子活動ということもあってか、子供たちの表情も朝から嬉しそうでした。
染めに使う植物はイタドリ、ハルジオン、ヨモギ、フキの4種です。軍手を装着していざ葉っぱを採取に、子供たちは茎をつかみ、根っこごと引き抜いて大喜びでした。(根はいらないのですが・・・)b0189727_1231384.jpg
煮出した液を手拭いで漉し、媒染剤を入れると色がさっと変ります。わぁ、と声が上がりました。染液が完成したら、いよいよハンカチを入れます。輪ゴムを使った絞り染めで、どんな模様になるのか楽しみです。
ハンカチに色を浸透させている間に昼食をすませ、野鳥の森に散策に出かけました。森の中にあるいろんな色を探したり、木の実の味見をしたり、池でイモリやモリアオガエルの観察をし、子どもたちは雨の中でも元気一杯でしたが途中から雷雨になり、おっかなびっくりで引き返すことになりました。
b0189727_1326869.jpgことりはうすに戻ると待ちに待ったハンカチ開きです。一番楽しみな時間で、みんなすすんでハンカチを濯ぎ輪ゴムを外していました。自分のハンカチを広げて嬉しそうに友達やお父さんお母さんと見せ合っていました。
今年は全体的に明るめの優しい色合いで、特にヨモギの黄色が鮮やかに出ました。


作品の紹介
b0189727_13174387.jpgb0189727_1318479.jpg(左)ビー玉を使って染めました。丸いお花が咲いたようです。
(右)割り箸を使ったのか?当人もよく覚えていません。不思議な波模様が現れました。
(下)いろいろなタイプの格子模様がおしゃれにキマッタ!!
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[使用した媒染剤]
イタドリ、ハルジオン→銅媒染
ヨモギ→みょうばん媒染
フキ→鉄媒染
by kotorihouse | 2009-06-17 11:18 | イベント | Comments(0)

梅雨の森

梅雨入りをしてから野鳥の森では、天候がころころ変わります。晴れていたのが急に曇りだし、雨が降ったかと思うとすぐに止み…。
森の中は木の葉で空が覆い隠され、ほとんどの雨雫は木の枝をつたって根元に集められるのでなかなか降ってきません。木の葉にあたる音で雨だと気付きます。今日もにわか雨が降ってきましたがカッパを着る必要がないくらいでした。(音の大きさに驚いて着ましたが)
気温も20℃に届かないので、しっとりした森の中は心地よく感じます。(蚊はいます)
天候と木の葉で薄暗い森の中では、白い色が映えます。多くの植物たちは、虫たちに気づいてもらおうと白い花を咲かせます。
野鳥の森ではギンリョウソウが透き通るような白い姿を見せ始めました。
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まだ地面から顔を出し始めたばかりで茶色い変色もなく、本当に綺麗でした。(ギンリョウソウは根に住む菌から栄養をもらえるので葉緑素を持つ必要がないそうです。)
これからの時期、森の中で目線を下げると見つかります。

さらに目線を下げていると、こんな子も見つけました。
b0189727_19512876.jpgエゾハルゼミの幼虫が羽化するために地中から出てきたところでした。
大きさはカシューナッツを少し大きくしたくらいです。抜け殻と比べると、ずいぶん大きくて丸く見えます。体の色が地面と同化しているので、動いていなければ見落としていました。

b0189727_203395.jpg←抜け殻

エゾハルゼミは野鳥の森では5月上旬から鳴き出し、6月~7月上旬まで聞こえます。他のセミと時期が重なることがないので、存在が分かりやすいセミでもあります。(鳴く時は一斉に鳴きだすので野鳥の声が聞きにくいという人もいます。)
by kotorihouse | 2009-06-13 20:21 | 植物 | Comments(0)

小さなキツツキのお食事

森の中でコゲラが「ギィー、ギィーッキッキッキ」と騒いでいました。2~3羽いるようですが、茂った葉に隠れてよく見えません。待っていると向こうから目線の枝に近づいてきてくれました。(画像を確認したところコゲラのメスでした)
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キブシの枝に逆さまにとまると、鳴くのを止めて熱心に何かついばみ始めました。小さな昆虫のようなものがクチバシについています。
肉眼では分からないので、どうにかデジカメに収めてみたのが下の画像です。
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…分かりにくいですが「アブラムシ」です。クチバチに貯えるというのかくっつけている様子を見ると、ヒナに与えるのでしょうか?(ひとしきりついばんだ後、移動して葉の陰で騒いでいたので巣立ちビナに与えたと思われます。)
確かに今の時期、アブラムシはたくさん目につきますが、コゲラが利用しているとは知りませんでした。

多くの種類の巣立ちビナたちは現在、危なっかしく親の後をついて回り、一人前になるお勉強の真っ最中です。どうぞ静かに見守ってあげてください。
by kotorihouse | 2009-06-09 20:21 | 鳥類 | Comments(0)

木登り名人(蛙)の卵

5月17日に水際の低木にまっ白い泡の塊が1つ見つかりました。
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これはモリアオガエルの卵(泡巣)です。乾燥を防ぐための泡の中に何百というクリーム色の小さな卵が入っています。
モリアオガエルは名前のとおり森に棲む緑色(青)のカエルで産卵期以外は森の湿った地面や樹上で生活する木登り名人です。5月頃から池や沼などに集まり始めます。
それから徐々に卵の数は増え、6月7日には前日の雨でカエルたちも活気づき、20個以上に増えました。10m近くも上の枝に産みつけられたものもあります。孵化したオタマジャクシは水に落下するのですがその衝撃はどのくらいでしょう…。b0189727_19363852.jpg
枝や葉の上を注意して探すと、オスがじっとメスが来るのを待っていました。(静かに観察しているとククク、カラララッと鳴き始めます。)メスが産卵にやって来ると、待っていたオスたちは我先にとメスにしがみつきます(抱接)。
産卵の様子は1匹のメスに複数のオスがしがみつくので体の大きなメスもどこにいるのか分らなくなることもあります。(こうして複数のオスの遺伝子を残すことができます。)
                                背中にしがみついている方がオス↑
卵は2週間ほどで孵化し、成長したオタマジャクシが水に落下しますが、そこにはイモリやサンショウウオなどの捕食者が待ちかまえています。来年の産卵に無事参加できるモリアオガエルはどれくらいだと思いますか?
by kotorihouse | 2009-06-07 18:40 | いきもの | Comments(0)

イベントのお知らせ

今週の日曜日(6月7日)に「川の生き物を探そう」が行われます。
ことりはうす横を流れる「つばの沢」で水生昆虫から両生類、魚類などを探して捕まえて観察します。
この単純そうな行程が大人も子供もハマります!!(実践済み)渓流に棲む可愛い瞳のハコネサンショウウオにも会えるかもしれません。
先日は宮城県内で準絶滅危惧種に指定されているトワダカワゲラが確認されました。
b0189727_1875876.jpgお尻の方のエラが薄いあずき色のドーナツ型でなかなか可愛い(?)姿です。→
今回のイベントは近年、ことりはうす周辺の水場に生息する生き物たちの調査をしていないため、貴重なデータにもなります。命の源となる水の中にはどんな生き物たちがいるのか、是非一緒に探してみましょう。
日時などはホームページ(宮城県森林インストラクター協会ことりはうすで検索できます)にも記載されていますが、残念ながら今のところ参加申し込みがないため、当日でも申し込みがあれば行います。
担当講師は「参加者がいなくてもやるぞ!!」と意気込んでいました。
ぜひ皆様の参加を心待ちにしています。b0189727_18282716.jpg


「待ってま~す。」
(トウホクサンショウウオ)
by kotorihouse | 2009-06-05 18:31 | イベント | Comments(0)

餌台の上に・・・

ことりはうすのホームページのデザインがリニューアルされているのに本日気づきました。とても可愛くなっていてビックリです。I さん、忙しい中ありがとうございます。m(_ _m)

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さて、餌台の上に鎮座するこの子はダレでしょう???
普段は餌台の下で食事をしているのに、雨が降ると最近、餌台の中にいつの間にか上がり込んでヒマワリの種をむしゃむしゃ食べています。
正体は木登りなどは得意そうに見えないイヌ科の…
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「タヌキ」でした。しかも今年からやって来るようになったニューフェイスです。はじめは少しでも物音がするとビクッと反応し、逃げてしまうくらい臆病だったのですが、いつの間にこんな技を身につけたのかすっかり堂々たる姿です。
b0189727_19213490.jpgちなみに餌台の高さは1mくらいあり、ジャンプして上がれる高さには思えません。どうやって上がったのでしょうか?どこから帰るのか観察してみました。ひとしきり種を食べて30分後、よいしょっと立ち上がると迷うことなく餌台の脇に設置してあるリス用の渡し木(写真左側の丸太)の上を優雅に歩き、斜めに掛けてある添え木をスタスタ降りて森に帰って行きました。
上る時も同じルートなのかも知れません。侮り難し動物の身体能力と知恵。餌台の上で食事をするリスやテンの姿を見て学習したのでしょうか?
今後も要チェックしたいと思います。(運がよければことりはうすの観察室から見ることができます。)
by kotorihouse | 2009-06-04 19:59 | いきもの | Comments(2)

アオダイショウの幼蛇(ようだ)

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手のひらサイズのこの子はアオダイショウの子供(幼蛇)です。
本日、機器系統の点検に来た作業員の方が「マムシが出たんですが・・・」と聞き行って見ると、隠れようと頭だけを落ち葉の中に突っ込んでいました。
背に横縞の模様がありますが、銭型の斑紋があるマムシではありません。か弱い子供の時期は毒蛇のマムシに似せて身を守っていると言われています。(マムシも毒で武装しているとはいえ、性格は臆病です。)
頭部の形もマムシと比べて長四角形です。(マムシの頭部は三角形に近い)
せっかくなので優しく?腹側からすくって手のひらに乗せると、上の写真のようにとぐろを巻きました。(大切な頭部を守るためです。)
怖がる幼蛇にカメラを近づけ写真を撮らせてもらい、早めに逃がしました。
(爬虫類や両生類はもともと体温が低いため長時間触ると手の体温で弱って死んでしまうことがあります。)
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「私どうなっちゃうの~!?」

嫌われることの多いヘビですが、昔は人家に住み着いたネズミなどを食べてくれることから、守り神とされてきました。(神社などでもよく祀られていますよね)
自然界でも、小動物を捕食し生物量の調整に一役かったり、逆にタカや肉食獣に食べられることもある大切な生態系の一員です。
by kotorihouse | 2009-06-04 18:45 | いきもの | Comments(0)