梅雨の森

梅雨入りをしてから野鳥の森では、天候がころころ変わります。晴れていたのが急に曇りだし、雨が降ったかと思うとすぐに止み…。
森の中は木の葉で空が覆い隠され、ほとんどの雨雫は木の枝をつたって根元に集められるのでなかなか降ってきません。木の葉にあたる音で雨だと気付きます。今日もにわか雨が降ってきましたがカッパを着る必要がないくらいでした。(音の大きさに驚いて着ましたが)
気温も20℃に届かないので、しっとりした森の中は心地よく感じます。(蚊はいます)
天候と木の葉で薄暗い森の中では、白い色が映えます。多くの植物たちは、虫たちに気づいてもらおうと白い花を咲かせます。
野鳥の森ではギンリョウソウが透き通るような白い姿を見せ始めました。
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まだ地面から顔を出し始めたばかりで茶色い変色もなく、本当に綺麗でした。(ギンリョウソウは根に住む菌から栄養をもらえるので葉緑素を持つ必要がないそうです。)
これからの時期、森の中で目線を下げると見つかります。

さらに目線を下げていると、こんな子も見つけました。
b0189727_19512876.jpgエゾハルゼミの幼虫が羽化するために地中から出てきたところでした。
大きさはカシューナッツを少し大きくしたくらいです。抜け殻と比べると、ずいぶん大きくて丸く見えます。体の色が地面と同化しているので、動いていなければ見落としていました。

b0189727_203395.jpg←抜け殻

エゾハルゼミは野鳥の森では5月上旬から鳴き出し、6月~7月上旬まで聞こえます。他のセミと時期が重なることがないので、存在が分かりやすいセミでもあります。(鳴く時は一斉に鳴きだすので野鳥の声が聞きにくいという人もいます。)
# by kotorihouse | 2009-06-13 20:21 | 植物 | Comments(0)

小さなキツツキのお食事

森の中でコゲラが「ギィー、ギィーッキッキッキ」と騒いでいました。2~3羽いるようですが、茂った葉に隠れてよく見えません。待っていると向こうから目線の枝に近づいてきてくれました。(画像を確認したところコゲラのメスでした)
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キブシの枝に逆さまにとまると、鳴くのを止めて熱心に何かついばみ始めました。小さな昆虫のようなものがクチバシについています。
肉眼では分からないので、どうにかデジカメに収めてみたのが下の画像です。
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…分かりにくいですが「アブラムシ」です。クチバチに貯えるというのかくっつけている様子を見ると、ヒナに与えるのでしょうか?(ひとしきりついばんだ後、移動して葉の陰で騒いでいたので巣立ちビナに与えたと思われます。)
確かに今の時期、アブラムシはたくさん目につきますが、コゲラが利用しているとは知りませんでした。

多くの種類の巣立ちビナたちは現在、危なっかしく親の後をついて回り、一人前になるお勉強の真っ最中です。どうぞ静かに見守ってあげてください。
# by kotorihouse | 2009-06-09 20:21 | 鳥類 | Comments(0)

木登り名人(蛙)の卵

5月17日に水際の低木にまっ白い泡の塊が1つ見つかりました。
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これはモリアオガエルの卵(泡巣)です。乾燥を防ぐための泡の中に何百というクリーム色の小さな卵が入っています。
モリアオガエルは名前のとおり森に棲む緑色(青)のカエルで産卵期以外は森の湿った地面や樹上で生活する木登り名人です。5月頃から池や沼などに集まり始めます。
それから徐々に卵の数は増え、6月7日には前日の雨でカエルたちも活気づき、20個以上に増えました。10m近くも上の枝に産みつけられたものもあります。孵化したオタマジャクシは水に落下するのですがその衝撃はどのくらいでしょう…。b0189727_19363852.jpg
枝や葉の上を注意して探すと、オスがじっとメスが来るのを待っていました。(静かに観察しているとククク、カラララッと鳴き始めます。)メスが産卵にやって来ると、待っていたオスたちは我先にとメスにしがみつきます(抱接)。
産卵の様子は1匹のメスに複数のオスがしがみつくので体の大きなメスもどこにいるのか分らなくなることもあります。(こうして複数のオスの遺伝子を残すことができます。)
                                背中にしがみついている方がオス↑
卵は2週間ほどで孵化し、成長したオタマジャクシが水に落下しますが、そこにはイモリやサンショウウオなどの捕食者が待ちかまえています。来年の産卵に無事参加できるモリアオガエルはどれくらいだと思いますか?
# by kotorihouse | 2009-06-07 18:40 | いきもの | Comments(0)

イベントのお知らせ

今週の日曜日(6月7日)に「川の生き物を探そう」が行われます。
ことりはうす横を流れる「つばの沢」で水生昆虫から両生類、魚類などを探して捕まえて観察します。
この単純そうな行程が大人も子供もハマります!!(実践済み)渓流に棲む可愛い瞳のハコネサンショウウオにも会えるかもしれません。
先日は宮城県内で準絶滅危惧種に指定されているトワダカワゲラが確認されました。
b0189727_1875876.jpgお尻の方のエラが薄いあずき色のドーナツ型でなかなか可愛い(?)姿です。→
今回のイベントは近年、ことりはうす周辺の水場に生息する生き物たちの調査をしていないため、貴重なデータにもなります。命の源となる水の中にはどんな生き物たちがいるのか、是非一緒に探してみましょう。
日時などはホームページ(宮城県森林インストラクター協会ことりはうすで検索できます)にも記載されていますが、残念ながら今のところ参加申し込みがないため、当日でも申し込みがあれば行います。
担当講師は「参加者がいなくてもやるぞ!!」と意気込んでいました。
ぜひ皆様の参加を心待ちにしています。b0189727_18282716.jpg


「待ってま~す。」
(トウホクサンショウウオ)
# by kotorihouse | 2009-06-05 18:31 | イベント | Comments(0)

餌台の上に・・・

ことりはうすのホームページのデザインがリニューアルされているのに本日気づきました。とても可愛くなっていてビックリです。I さん、忙しい中ありがとうございます。m(_ _m)

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さて、餌台の上に鎮座するこの子はダレでしょう???
普段は餌台の下で食事をしているのに、雨が降ると最近、餌台の中にいつの間にか上がり込んでヒマワリの種をむしゃむしゃ食べています。
正体は木登りなどは得意そうに見えないイヌ科の…
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「タヌキ」でした。しかも今年からやって来るようになったニューフェイスです。はじめは少しでも物音がするとビクッと反応し、逃げてしまうくらい臆病だったのですが、いつの間にこんな技を身につけたのかすっかり堂々たる姿です。
b0189727_19213490.jpgちなみに餌台の高さは1mくらいあり、ジャンプして上がれる高さには思えません。どうやって上がったのでしょうか?どこから帰るのか観察してみました。ひとしきり種を食べて30分後、よいしょっと立ち上がると迷うことなく餌台の脇に設置してあるリス用の渡し木(写真左側の丸太)の上を優雅に歩き、斜めに掛けてある添え木をスタスタ降りて森に帰って行きました。
上る時も同じルートなのかも知れません。侮り難し動物の身体能力と知恵。餌台の上で食事をするリスやテンの姿を見て学習したのでしょうか?
今後も要チェックしたいと思います。(運がよければことりはうすの観察室から見ることができます。)
# by kotorihouse | 2009-06-04 19:59 | いきもの | Comments(2)