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梅雨の森

梅雨入りをしてから野鳥の森では、天候がころころ変わります。晴れていたのが急に曇りだし、雨が降ったかと思うとすぐに止み…。
森の中は木の葉で空が覆い隠され、ほとんどの雨雫は木の枝をつたって根元に集められるのでなかなか降ってきません。木の葉にあたる音で雨だと気付きます。今日もにわか雨が降ってきましたがカッパを着る必要がないくらいでした。(音の大きさに驚いて着ましたが)
気温も20℃に届かないので、しっとりした森の中は心地よく感じます。(蚊はいます)
天候と木の葉で薄暗い森の中では、白い色が映えます。多くの植物たちは、虫たちに気づいてもらおうと白い花を咲かせます。
野鳥の森ではギンリョウソウが透き通るような白い姿を見せ始めました。
梅雨の森_b0189727_18494646.jpg
まだ地面から顔を出し始めたばかりで茶色い変色もなく、本当に綺麗でした。(ギンリョウソウは根に住む菌から栄養をもらえるので葉緑素を持つ必要がないそうです。)
これからの時期、森の中で目線を下げると見つかります。

さらに目線を下げていると、こんな子も見つけました。
梅雨の森_b0189727_19512876.jpgエゾハルゼミの幼虫が羽化するために地中から出てきたところでした。
大きさはカシューナッツを少し大きくしたくらいです。抜け殻と比べると、ずいぶん大きくて丸く見えます。体の色が地面と同化しているので、動いていなければ見落としていました。

梅雨の森_b0189727_203395.jpg←抜け殻

エゾハルゼミは野鳥の森では5月上旬から鳴き出し、6月~7月上旬まで聞こえます。他のセミと時期が重なることがないので、存在が分かりやすいセミでもあります。(鳴く時は一斉に鳴きだすので野鳥の声が聞きにくいという人もいます。)
by kotorihouse | 2009-06-13 20:21 | 植物 | Comments(0)
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