寂しいほど実が不作だった去年から一転、今年は実付きがとても良い年になりました。
その中から面白い実を載せてみたいと思います。
まずは、
なんじゃこりゃ!と思わず言ってしまいそうになるこちら。
中の赤い種が見えてくると増々ぎょっとさせられるぎょうそう?になります。
握りこぶしに似た実の形から付いた名前ですが、大きいもの小さいもの、真っ直ぐなものねじ曲がっているもの、さまざまなので一番げんこつに近い形を探してみるのも面白いかもしれません。
葉が落ちたあとに目立つ冬芽ですが、夏から秋にかけて樹は翌年の準備をすでに初めています。コブシももう立派な花芽を作っていました。
垂れ下がってつく花の様子から「ツリバナ」と名が付きましたが、同じく実もぶら下がって付く
ようすが風情を醸し出す樹です。
丸い果実が5つに裂けて開くと、種子は裂けた先っちょにちょこんとくっついて垂れ下がります。
ツリバナに似た実を付ける樹にニシキギがあります。
ツリバナは一つの果実に5個の種子が付きますが、ニシキギは1~2個でこじんまりとした感じが
し、その変わり、数で勝負とばかりに密に付ける樹が多いような気がします。
葉が錦のように鮮やかに紅葉することから名がついた通り、秋の彩りの楽しみの一つになっています。